モンキーポッド壁掛け時計 〜円成形〜
こんにちは!
今日は前回の続きで壁掛け時計の成形へと進んでいきます。
円にする方法はいくつかあります。
旋盤で挽いたり、ルーターで加工したり、NC様に任したり、、、あまり分かりませんよね?笑
そこで今回、行った加工方法を紹介します。
まずは墨より1ミリ大きめにバンドソー(糸鋸を強力にしたような機械)で粗挽きします。
フリーハンドで切り抜いているので、まだしっかりとした円ではありません。
次にベルトサンダーというサンドペーパーが高速回転する機械を使います。
ここでもフリーハンドでしては正確な円にはならないのでちょっとした治具を作ります。
治具とは作業効率や安全面を考慮した補助具です。
アイデア次第で作業はうんと早くなります。
今回の治具はムーブメントを取り付ける穴と同じ径の棒を差し込んだだけの簡単なものです。
頭の切れる方は「そおゆうことか!」と察していただけたかもしれません。
円のセンターを軸として材料を回しながらペーパーに当てれば綺麗な円になります。
お分かりいただけましたか?
今回この方法をとったのにはいくつか理由があって
まずは単純に一番早くできると思ったから、もう一つは刃物で加工すると文字盤の部分が欠け飛んでしまう可能性があったことから今回はこの方法でいきました。
始めてやりましたが上手くいき、新たなスキルが僕に刻まれました。
常に成長させてくれるお客さんに感謝です。
木工では同じモノを作るのでもいくつもの加工方法が存在します。
その中で常にスピードと仕上がり、安全性を意識して職人自身が選択していかなくてはいけません。
時間をかければ誰でもいいものを作れます。
いかにスピーディーにいいモノ作りをするかがプロだと考えます。
さて、そろそろ完成が近づいてきました。
次回の記事もお楽しみに!
では失礼します。
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