ブラックチェリー リム皿、旅立ち
こんばんわ。
寒い日が続きますね。
手がかじかんで仕事がはかどりません。
さて、今日は売れそうでなかなか売れなかったリム皿の旅立ちの記事です。
チェリーで制作したこのリム皿は左右でまったく異なる表情を見せます。
見ているだけでおもしろいですよね。
僕自身、面白みのある木目や節、割れなどの特徴がある材料しか器にはしません。
なぜかというと器に関しては特に”表情が命”だと思うからです。
木工でいい作品を残すことにおいて一番大事なことは木取り(材料選び〜平面を出して板にしていく作業)だとおもいます。
どれだけいいデザインのものも材料選びが下手で、木目を生かしきれていないと台無しになってしまいます。
木取りのセンスが随所にでる器作り。単純なモノを作っても売れません。
なので、木目の表情をイメージして「これならおもしろいのができる!」
と思ったものしか削りません。
こうして木取りの段階からこだわった作品が売れていくことは
もちろん嬉しいのですが、もう二度とこの木目は見れないと思うと寂しさも湧いてきます。
二つとない木目を持ったこの器がお客様のもとで使い込まれ、
深みの増した器になっていくことを楽しみにしています。
お買い上げありがとうございました。
では失礼します。
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